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課題 |
・注力セグメントにおいて、基礎的な課題は既にクリアしており、その先のクエリ整理やコンテンツ等の課題があった。 |
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効果 |
・注力セグメントでトラフィックは150%達成(YoY)、発注者様の新規登録数も160%(YoY)を達成し、数値を大幅に伸長。 |
ランサーズは、仕事を依頼したい企業と仕事を受注したいフリーランスや副業人材など経験豊富なプロをオンラインでマッチングする日本最大級のサービスです。

今回は、ANYCULがSEOでご支援中のランサーズ株式会社の皆さまに、弊社との取り組みや成果、SEOに対する考えなどについてお伺いしました。
サービス理解と適切なコミュニケーションに魅力を感じ、依頼を決めた。
まず、ご依頼のきっかけを教えてください。
鯨井さん(ランサーズ):ランサーズのプラットフォーム事業のサービスサイト(https://www.lancers.jp/)は、マッチングプラットフォームとしてフリーランスの方のプロフィールやフリーランスの方のオリジナル商品の出品、企業の皆さまからの募集案件などのたくさんの情報が集まっているデータベース系のサイトです。
これらのデータベースを生かしたオーガニックチャネル経由のトラフィック獲得は弊社の事業の中でかなり重要度の高い位置づけにある集客チャネルでした。
一方、マーケティング担当者の入れ替わりなどもあり、高い知見や専門性をもってSEO施策を先導できる社内メンバーがおらずなかなか思うように大きく伸ばせない中で、社外の知見を借りて突破したいというのがそもそものきっかけです。
その中で、ANYCUL様には以下のような点で非常に魅力を感じ「是非ご支援いただきたい」とご相談をさせていただきました。
①データベース系サイトSEOの豊富な経験値
②常に高い情報感度と深い考察・適格な判断やアドバイス
③率直で気持ちの良いコミュニケーション
④弊社のサービスへの理解も高い
小林(ANYCUL):様々な面を評価してくださり、ありがとうございます。お問合せ頂いた後、皆さんに想いや状況を伺う中で、「本当に力になりたい」と思ったのを強く覚えています。まず当時はお声がけ頂きありがとうございました。
現実的に推進可能な提案により課題が解消。社内で成果も認められ表彰。

元々の課題はどういったものがありましたか?
竹内さん(ランサーズ):依頼させて頂いた当初、課題は大きくは2点あったと思います。
まず「注力セグメントの自然検索トラフィックと会員登録数」、次に「サイト全体の自然検索トラフィックと会員登録数」です。
特に前者の「注力セグメント」に関しては、既にしばらく改善に取り組んできた背景があり、基礎的なサイト構造やクロールの課題というよりは、狙うべきクエリ、当社の場合は仕事を発注してくださる企業の皆さまの会員登録に繋がるクエリの整理や、ページのコンテンツにまつわる課題を多く抱えていました。
また、サイト全体としてはプロダクトの性質上、大量のページとそれに紐づく多様なクエリが存在し、UGC(ユーザーが生成するコンテンツ)も多く存在したことで、PLPが不明瞭となっているなどの課題がありました。
これらの課題が複合的に絡み合い、競合サイトと比較した際に狙ったクエリで適切なページが表示されない、表示されても順位が負けているという状況が続いていました。
小林(ANYCUL):そうですね、当初詳しく調査させて頂いたところ、課題はなかなか複雑でした。個々の課題を見た時にそれを解決するベストアンサーはすぐに想像できましたが、プロダクト要件や全体最適を加味すると容易に解決できる問題ではないものも多かったからです。
このプロジェクトの主な目的は、注力セグメントのパフォーマンス最大化です。ですが、あくまで最終目的はサービス全体の売上最大化ですので、部分最適によって他プロダクト(機能)やサービスのパフォーマンスが落ちれば元も子もない。つまり部分最適が急務となっていた中で、同時に全体最適も不可欠な要素でした。
特にランサーズさんは複数のサービス、機能を展開されているため、どのサービスを検索に「出すべきか」、そもそも「出せるのか」という部分は慎重な判断が必要になりました。
最終的には「それぞれのサービスのユーザーニーズを明確にし、ユーザーが使いやすいサービスにする」というミッションに重きを置く事で他の課題のいくつかも同時に解決できると考え、そこまでいわゆる複雑なテクニカル施策は行わずに進めることができたと思います。
プロジェクトを通してのANYCULへの印象を率直に教えて下さい。

竹内さん(ランサーズ):こればかりは大袈裟ではなく、知識・スキル・スピードどれもが素晴らしい対応で毎度頭が上がりません。特にSEOにおいては、業界の中でも「あやふやな情報や解釈」が多く、有名なSEO企業でさえ誤った施策を行うケースも少なくありません。
そんな中、実務と検証の繰り返しで会得されたANYCULさんのノウハウは大変心強く、回答もあやふやなものが無く安心して施策の実行が出来ます。
また、小林さんご自身がエンジニアであった背景から、技術的・専門的なスキルにも明るく、全方位的なSEOの対応をしていただける数少ない方と感じています。
そして、何よりも私がビジネスにおいて重視している「お人柄」が素晴らしく、きっとどんな企業様の依頼にも真摯に寄り添い、SEO施策を全力でサポートして下さると思っています。
小林(ANYCUL):私が言わせているんじゃないかと思われそうなくらい恐れ多いご回答ありがとうございます。笑
Lancers.jpのような規模と性質を持つサイトのSEOに関するベストプラクティスはどこにも公開されていないですよね。要件が複雑ですし、事業フェーズや事業モデル等によってかなり判断が異なってくるからです。
ランサーズさんの場合も、プロダクト要件や別プロジェクト要件など様々な判断が関わるため、私の判断だけではなく、皆さんと議論しながら幅広い視点を持って進めさせて頂けていることを有り難く思っています。
鯨井さんにもご印象を伺ってもよろしいでしょうか?
鯨井さん(ランサーズ):ほぼ竹内がお伝えした通りなのですが、あえてそれ以外の事をあげるとすると2点あります。
1つ目は、コンサルタントとして「正」の事をお伝えいただくだけでなく、様々な事情を抱え「あるべき」をそのままできる訳ではない事業会社の担当者にとって、その点も考慮にいれつつ実際にどのようにすれば現実的に推進できるのかという観点を踏まえてのアドバイスやご提案もいただける所です。
おかげで社内での施策の理解が得やすく、実装も進み、成果も出たことでSEOチームとしてはしっかり事業に貢献できたことが認められ、社内のMVP的な賞もいただくことができました。
それにより、胸を張って引き続きANYCULさんのご支援を得られるための予算も確保でき、社内担当者も安心してSEO施策を推進することができます。
2つ目は、答えのわからない中でやり続けるにあたり「コンサルタントの方を信用できるのか」というのはいつでも不安に感じるものですが、竹内の記載しているお人柄やコミュニケーションの側面はもちろんのこと、私としては言葉を選ばずに申し上げるといい意味でのオタク性みたいなものが素晴らしいなと感じています。
確かな実績をお持ちである事や研究熱心な点、日々のSNS発信なども学びになりますし、ご自身の知識や自信に紐づく明確で芯のある意見を返してくださることなど、その姿をみてこの方に頼んで失敗したら他の方に頼んでも失敗するであろうと思わせていただける所が、是非小林さんにお願いしたい大きな理由です。
小林(ANYCUL):私自身は元々エンジニアで、技術要件、プロダクト要件、セールス要件など様々な事情を抱えるサービスの実装も行なっていたため、その点は常に考えながら施策自体や優先度を考えるようにしています。ですのでこの点をポジティブに感じて頂けることは非常に嬉しいです。
ここまで成果が出ているのは、本当にチームの成果だと感じています。ランサーズの皆さんとは、どうやったらこのサービスをより多くの人へ届けられるかを考え、常に全員で協力しながらワンチームで進めさせて頂けることで上手く前進できていると思っています。
YoYでトラフィックが150%、会員登録数は160%へと伸長。

ANYCULとの取り組みを通じて感じられている成果はありますか?
山本さん(ランサーズ):注力セグメントは、オーガニックチャネル経由のトラフィックがYoYで150%へ増加しており、発注者様の登録者数も160%へ伸長と安定して伸ばせています。
また直近数回のコアアルゴリズムアップデートでも、ほとんどネガティブな影響なく横這いor成長につながっています。SEOはアルゴリズムの変化が激しいので、コアアルゴリズムアップデートの前後で悪影響が出ていない点は素晴らしいです。
またコアアルゴリズムアップデートのたびに、最新の評価傾向もふまえながら、施策に関するアドバイスもいただけるので、本質的にサービスの改善につながる施策に安心して注力できていると感じています。

小林(ANYCUL):管理すべき点が多い中で、順調に成長ができているのはまず素直にほっとしています。ただ、まだまだ課題は多いですし、できることも多いので、さらなる成長を目指して引き続き気を引き締めていきたいと思います。
またアップデートも良い傾向ですね。いくつかケアに対応して頂けていることもあり、以前よりも安定してきました。
UGCが多く、かつ明確なCVポイントがあるサイトにとって非常に重要なのはトラフィック至上主義にならない事だと思っています。特にLancers.jp程の規模で多くのユーザーがおり、UGCも大量に保有していると、ただトラフィックを伸ばそうと思ったらそれ自体は容易です。
しかしそれをやってユーザーの課題解決に繋がるのか、サービスの成長そのものに繋がるのかを考えないといけないですし、またGoogleの性質を踏まえると、踏み込んではいけない領域というものがあります。あまり知られていないですが、実際に掲示板やクチコミなどを書き込めるようなCGM型サイトで気づかないうちにスパミーなサイト作りをして自身では訳もわからず潰れてゆくサイトも存在します。
だからこそ、ユーザー視点と倫理と、Googleの挙動を理解した上で、誰にサイトに来て欲しいのかを明確にし、サービスが成長するために出来ることに目を向けていくという事が今は本当に重要だと考えています。
ANYCULと取組みを開始してからSEOに関して変わった認識や意識はございますか?
竹内さん(ランサーズ):最もSEOに対して変わった認識としては、小手先のSEOの対策では無く、本質的なサービス改善を通じたSEO対策がいかに重要かということを学びました。
小林さんは常に「ユーザー」視点での会話をしていて、目先の改善や目的達成の為だけではないより本質的な思考プロセスで、クエリやそのクエリを使うユーザー心理に則ったサイト改善やコンテンツ拡充のアプローチを提案してくださいます。時にはそれが事業レベルの話になることもあり、それだけSEOというものの考え方や影響範囲が変わってきたのだなと大変勉強になっています。

小林(ANYCUL):全員でフリーランスの方や発注者様のことを考えながら進めていくことができていて、とても有り難いです。
ユーザー視点での改善は、プラットフォームにおいて特に重要な要素の一つだと思います。私がプロジェクトに入らせて頂く際は、それ以前のLancers.jpのSEOとは少し異なる思考で取り組ませて頂きました。
ランサーズさんのサービスというのは基本的にオーガニックトラフィック獲得目的で作られているのではなく、サイトで情報を探しているユーザー向けに作られています。
そこで、思考として各機能が「誰のための、何の機能なのか」を切り分けるところから始めました。これはサービスレベルだったり、一機能レベルであったり様々で、「誰が欲しいのか」という定性的な判断と「実際に誰が使っているか」という定量的な判断の両軸になります。
これを行う事で「やるべき、かつ、やって良い事」と「やるべきでない事」が整理され、長期的な方針の決定や個別施策の意思決定がしやすくなったと思います。

山本さん(ランサーズ):僕はANYCULさんとの取り組みの中で、プラットフォーム内の情報や体験も踏まえてコンテンツをどう効率的に作りこむかという考え方の解像度があがりました。
ランサーズは仕事のマッチングができるプラットフォームのため、多種多様な業種の理解が必要かつ、個別最適化を目指すとリソースが不足しやすいという部分が難しい点です。
そんな中、「ニッチで需要のある仕事を発見し、ユーザーの皆さまが見つけやすくする仕組みづくりはどうしていくべきか?」など、時にはSEOという枠内だけでなく、どうすれば「仕事を依頼したい人」と「仕事を探す人」がマッチングしやすくなるかというプラットフォーム内の体験や、継続して役立つプロダクトを作り続ける仕組みづくりの部分までお話し頂けて、そういった点も非常に有難いなと感じています。
小林(ANYCUL):そういった取り組みも効いていますよね。ランサーズさんの取り扱う依頼業務領域は非常に幅広いため、マンパワーのみでのニーズ把握には限界があると思います。またSEOでよくあるツールを使った競合分析のみだと非常に部分的なカバレッジしか取れず、この規模のサービスには不十分です。
ですからランサーズさんならではの方法でデータとして発注者様のニーズを把握しておくことで、よりリーチを拡げることができていると思います。
プロジェクト内のMTGを通して感じられていることは何かありますか?
山本さん(ランサーズ):短期・長期の視点もふまえながら、企業の皆さまとフリーランスの皆さまの両視点で一番メリットが出る施策が何かをMTGでブレストできる点も、施策を進める上で心強く感じています。
答えがない中で、どんなPDCAの回し方をしていけば仮説検証ができるかなどを相談でき、課題設定から具体的なHOWまでを決めやすくなりました。
また小林さんはエンジニアとしての知識もあるため、実装要件を「社内エンジニアさんへどう伝えればいいか」という伝え方までアドバイスいただける点も助かっています。
プロジェクトにおいてその他に何か感じられていることはありますか?
山本さん(ランサーズ):小林さんのお人柄が素晴らしく弊社のサービスを成長させるために、親身に対応してくれていると感じています。日々のやりとりもとても丁寧で、1を聞いたら10で返してくれるような印象です。
またGoogleのアルゴリズムへ理解や分析も鋭く、英語で書かれた海外の最新情報の精査やGoogleへの質問も行い、確からしい情報を常に共有してくれていると感じています。
データベース上でどうすれば「ランサーズ、企業の皆さま、フリーランスの皆さま」の三方良しのエコシステムを作れるかというより抽象的な課題を一緒に考えてほしいとお伝えした際も、ご自身の人脈や知見をフルに使って真剣にアイディアを出してくださったりと、そういった面からもとても信頼しています。
小林(ANYCUL):ありがとうございます。弊社もランサーズの皆さんとの取り組みだからこそできることがたくさんあります。
ケアする面だったり考えるべきことが多い中で、とにかくチーム全員で協力しながらプロジェクトを進めさせて頂けていることに本当に感謝しています。
今後さらにランサーズという素晴らしいサービスをより多くの方に知って頂き、使って頂けるようサポートさせて頂きたいと思っています。
皆さん、今回はインタビューにご協力頂き、本当にありがとうございました!
